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写真が傷む要因とは
写真が傷む要因とは
温度や湿度
一般的に、写真を保管するのに最適な温度は約15~20度であり、湿度は30~50%といわれています。写真というものは、急激な温度変化に弱いのはもちろん、湿度が高いとカビの原因にもなります。日本はとても多湿な環境であるため、押入れやクローゼットでの保管には注意が必要です。
蛍光灯や太陽の光
退色の原因となる直射日光や、蛍光灯の光に含まれている紫外線も、写真には良くありません。ご家庭で保管される場合には、市販の調湿保管庫やアルバムに入れて、なるべく光から守ることも大切になります。
酸性物質
写真は、酸性物質によって退色や劣化が進みます。そのため、新聞紙や再生紙、ダンボールなどの酸性紙類を保管の際に使用するのはあまり良くありません。不活性材料で作られた台紙や保存箱の使用が望ましいです。
活性ガス
写真プリント表面の乳剤膜は、家具や家屋に使用されている塗料や接着剤といった化学薬品から出る活性化ガスが原因で変色してしまいます。主なものとしては、油性ペン・ラッカー・シンナー・排気ガスなどが挙げられます。これらに直接触れるような場所に写真を置くことは、避けたほうが良いでしょう。
埃や指紋の付着
埃や細かなゴミが付着し、写真の乳剤膜についた指紋はカビの原因になります。キッチンやバスルームなどの水まわりから離れた場所に保管し、湿気が気になる時は快晴で低湿度の日に陰干しを行うと良いでしょう。